第9回北海道宣教区聖会

3日から5日まで北海道宣教区聖会が登別グランドホテルで行われた。伊達からの参加者は日帰りも含めて17名が参加した。例年は1泊のところ今年は2泊になり、恵み倍増だ。講師に東京キリスト教大学理事長の廣瀬薫師を迎え、「日本の福音宣教のゴールを目指して」と題して3回のメッセージを取り次いでいただいた。廣瀬師は、堕落後から人間と被造世界を見ることを改め、神は人間とこの世界を非常に良いものとして造られたという視点に立つことが大切であると言われた。神は万物を非常に良いものとして創造された時、「完成に向かって進んでいくべき良いもの」を造ったのである。しかし人間は別の道を選んで堕落し、罪(的はずれ)の道を行くようになったため本来の良さが活かされないのだ。しかし神は私たちがどんなに方向を間違えても、見捨てることはない。それは「完成」という目的があるからだ。私たちがその目的を見失っても、神はその目的を放棄しないのだ。そのために神はイエス・キリストを遣わし、十字架の死と復活によって、世に「方向転換(悔い改め)」をもたらされた。そしてキリスト教会はこれまで「救い」という側面を強調してきたが、救われて終わりではない。神の国はすべての被造物が神の御心通りに生かされているところである。完成に向かう全過程が神の国である。神の国がそのような場所であるなら、誰かが喜ぶために誰かが泣かされているというのではなく、キリスト者は「皆が活かされていく」ことを常に追い求め、日々自分の十字架を負う者とならなければならないのだ。日本宣教のゴールはまさにそこにかかっていると言えるだろう。